画像引用元:関西棋院(https://kansaikiin.jp/)
囲碁七大タイトルの1つ名人戦。
2019年に芝野虎丸先生が史上初の10代で名人になられた点も囲碁ファンの方の間では記憶に新しいかもしれませんね。
そんな名人戦!!
実は最初の『予選C』から『挑戦手合』で名人が決定するまで、
1期のタイトル戦で2年以上の時間がかかっていることご存知でした?
意外と知らないですよね!
ということで囲碁名人戦の賞金からリーグ日程等までまとめておきたいと思います。
囲碁名人戦の優勝賞金は?
まず名人戦の優勝賞金ですが、
2021年から2022年にかけて行われている第47期名人戦に関しては、
優勝賞金3000万円となっております。
当然3000万円という金額は凄いのですが、
一つ気がかりな点がありまして、、、
それが、、、
囲碁名人戦の優勝賞金が年々減少傾向にある点です。
過去の名人戦のデータを見てみますと、
第41期名人戦までずっと優勝賞金3300万円だったのですが、
- 第42期名人戦優勝賞金:3200万円
- 第43期名人戦優勝賞金:3100万円
- 第44期名人戦優勝賞金:3100万円
- 第45期名人戦優勝賞金:3000万円
ここ数年の下落率が半端じゃないんですよね。。。
このトレンドを考えると、
10年後は優勝賞金2000万円台前半ということも考えられます。
プロ棋士は
仮に予選Cで負けてしまっても対局毎に対局料は多少もらえるようですし、
準優勝でも相当な金額が受け取れると思われます。
つまり、
名人戦の主催である『朝日新聞社、日本棋院、関西棋院』、
協賛企業『株式会社明治、マニフレックス』の負担は相応に存在する。ということです。
営利の企業活動でもそうですが、
売上が減少傾向にも関わらず、経費は横ばい。となってしまうと
当然利益を圧迫してしまいますから、現状において賞金が減額されてしまうのは致し方ない気がします。
実際問題、
日本棋院に限っては
コロナ等の影響もあるとは思いますが
令和2年に関してざっくり5000万円程度の赤字になっているようです。
囲碁名人戦はスタートから決定まで2年以上!!
七大棋戦を中心に、
各タイトル戦は長い期間をかけてプロ棋士の先生方が真剣勝負を繰り広げるわけですが、
予選から挑戦手合までの期間が長いのはやはり七大棋戦になります。
調べてみると、
中でも名人戦はスタートの『予選C』から『挑戦手合』の第7局まで2年以上の期間を要しているのです。
日本棋院さんの棋戦年間スケジュール画像は引用できないようなので、
スケジュールのイメージ画像を自作してみました。笑
予選は負けたらそこで終了。
リーグ戦は9名の方が各8戦を戦って挑戦者を決定。
(挑戦者決定リーグ戦の持ち時間は5時間)
画像引用元:関西棋院(https://kansaikiin.jp/)
挑戦手合七番勝負では持ち時間8時間の2日制の対局となります。
囲碁名人戦の棋譜は管理が厳しい!
日本棋院さんのホームページにも記載がありますが、
名人戦に関わらず、基本的には囲碁の対局棋譜を引用することは出来ません。
考えてみれば当然なのですが、
名人戦や棋聖戦、本因坊戦などでメインスポンサーとなってくださっている各新聞社さんって、
新聞内で囲碁の棋譜を掲載できるから、スポンサーになってくださっている側面があるわけで
それくらい重要な棋譜を
「どこでも自由に使ってくださ~い!」とはならないわけです。
これまで棋戦の棋譜を入手する方法は限られていましたが、
日本棋院囲碁チャンネル【公式】というYoutubeチャンネルが立ち上がり
そこでライブ配信やアーカイブの保存がされるようになりましたので、
名人戦の棋譜も後から見ることができるようになりました。
兎にも角にも
囲碁という素晴らしい頭脳スポーツが
もっともっと認知され、人気が拡大することで
プロ棋士の先生方に回る賞金の額が増えると良いですね!
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