囲碁フィード

2021年9月現在、
囲碁タイトル戦の中で最も優勝賞金が高い棋聖戦。

優勝賞金の金額ももちろん凄いのですが
現在棋聖のタイトルを持っている井山裕太先生は、
なんと2013年の第37期棋聖戦から9連覇中で第46期棋聖戦で10連覇を目指しています。

ということで、
囲碁棋聖戦のリーグ日程や賞金、棋譜などについてシェアしていきたいと思います。

棋聖戦の優勝賞金は4500万円！

上の方でも書きましたが、
日本の七大タイトルの中で2021年9月現在、
最も優勝賞金の金額が高い棋聖戦。

タイトル序列も1位ということで、
すべての棋士にとって最大のタイトルと言っても過言ではないと思います。

また、
Sリーグ、Aリーグ、Bリーグ、Cリーグという4段階のリーグ制を取り入れているのも、
棋聖戦の特徴かと思います。

約400名の棋士によって争われるファーストトーナメント予選を勝ち上がるとCリーグ入りできるわけですが、
Cリーグに入ることでさえ、非常に狭き門であり、厳しい戦いであることが伺えます。

井山裕太棋聖の10連覇がかかる第46期棋聖戦においては、
Cリーグにアマチュア強豪の『栗田佳樹アマ』や
女性棋士の仲邑菫二段・謝依旻六段・藤沢里菜五段が在籍しているなど
注目度も非常に高くなっています。

Cリーグは全32人のうち
6人がBリーグに昇格し16人が予選トーナメントに降格するなど
残留することでさえ難しいリーグとなっています。

棋聖戦の挑戦手合は、
2日制で持ち時間8時間というのも特徴の1つとなっております。

棋聖戦の主催者は、
読売新聞社、日本棋院、関西棋院となっております。

最近の挑戦手合では、
井山先生と一力先生の対局ばかり・・・という感じがしますが、
第46期棋聖戦に関しても、Sリーグで一力遼天元が全勝優勝をし挑戦者最有力候補です。

井山先生の10連覇となるか？それとも、、、
非常に楽しみですね！

棋聖戦はアマチュアにもチャンスが！リーグと日程について

棋聖戦は46期を迎える歴史あるタイトル戦の1つですが、
面白いポイントは『アマチュアにも棋聖のタイトルを獲得するチャンスがある！』という点です。

では、
アマチュアがどのようにして棋聖戦に参入するのか解説していきましょう。

アマチュア棋戦の1つである【ネット棋聖戦】において上位4人に入ることで、
棋聖戦 予選トーナメントへの出場資格を得ることが出来るのです。

実際に、
第46期棋聖戦のCリーグで活躍されている栗田佳樹アマは、
ネット棋聖戦で勝ち上がり、なんとプロの中に混じり戦った予選トーナメントも勝ち上がってしまったため、
Cリーグ入りしてしまったわけです。

アマチュアでも
プロ棋戦のタイトルを獲得できる可能性がある！というのは面白いですよね。

先程もお話しましたが、
棋聖戦のリーグ戦は多少複雑です。

画像引用元：関西棋院(https://kansaikiin.jp/)

上の画像を見ていただければ分かる通り、
Sリーグ、Aリーグ、Bリーグ、Cリーグでそれぞれ1位を決定し、
CリーグとBリーグの1位が一番勝負。

勝った方が、
Aリーグの1位と一番勝負。

勝った方がSリーグの2位と一番勝負。

そして、
上記の勝者がSリーグの1位と変則二番勝負となるわけです。
変則二番勝負というのは、Sリーグ1位の方に1勝のアドバンテージがあるので
実質Sリーグ1位の方が1勝した状態で2番勝負がスタートし、2勝した方が挑戦者となる。
という仕組みです。

棋聖戦は、
例年11月・12月頃にスタートし、
翌年の10月・11月頃に挑戦者決定トーナメントが行われます。

そして、朝鮮手合は
更に翌年の1月から3月にかけて行われております。

棋聖戦の棋譜はやっぱりYoutube？

囲碁棋聖戦の棋譜はどうしたら見れるの？という話ですが、
結論！！！読売新聞の紙面とYoutubeですね。

最近では、
日本棋院の公式Youtubeチャンネルにて、
タイトル戦だけではなくリーグ戦もライブ配信やアーカイブ視聴ができますので
囲碁ファンにとっては非常に嬉しい時代ですよね。

>> 日本棋院囲碁チャンネル【公式】

余談ですが、
棋聖戦の歴代優勝者を拝見していると
過去の多くのタイトルホルダーが2連覇以上しているんですよね。

• 第1期～第6期棋聖：藤沢 秀行先生
• 第7期～第9期棋聖：趙 治勲先生
• 第10期～第17期棋聖：小林 光一先生
• 第20期～第23期棋聖：趙 治勲先生
• 第24期～第26期棋聖：王 立誠先生
• 第28期～第29期棋聖：羽根 直樹先生
• 第30期～第33期棋聖：山下 敬吾先生
• 第34期～第36期棋聖：張 栩先生
• 第37期～：井山 裕太先生

凄い名前ばかり・・・笑