囲碁の本因坊戦と言えば、
井山文裕九段が10連覇という素晴らしい記録を残してくれましたが、
井山先生は入団当初本因坊戦でどんな成績だったのか?リーグ戦の日程や賞金、本因坊戦の棋譜はあるのか?など気になりますよね?
ということで、
他の棋戦同様に、本因坊戦に関する情報をまとめてみました。
本因坊戦は予選からリーグ戦、挑戦手合まで最長2年!
名人戦と同じく、
日本棋院のWebサイト該当ページは引用不可なようなので、
リーグ戦のスケジュールを自作で見える化してみました。
名人戦は予選Cから挑戦手合の最終局まで2年以上でしたが、
本因坊戦はちょうど2年という感じですね。
それでも物凄い長さですが。。。
本因坊文裕は2021年の76期本因坊戦で10連覇という記録を作りました。
が、当然ですが
井山先生も本因坊というタイトルを獲得される前の時代があったわけです。
日本棋院さんの情報を参考に、
井山先生の入団当初の情報を追ってみると・・・
記録上確認できるのは、
第59期本因坊戦から井山先生が登場されます。
まず、
2002年6月19日に日本棋院関西総本部所属の古田直義三段(当時)と対戦され勝利(1回戦)されています。
今では七冠も達成され、数々のタイトルを獲得されていますが当時は【井山裕太初段】となっています。
入団した2002年に二段まで昇段されましたから、
初段の井山先生は貴重ですよね。笑
更に少し期間が空いて、
2002年11月6日に井澤秋乃三段(当時)と対戦され勝利(2回戦)
2003年1月16日に荒木一成四段(当時)と対戦され勝利(準決勝)。
関西・中部予選の決勝へと駒を進めます。
2003年2月5日 山森忠直三段(当時)と対戦され勝利(決勝戦)。
見事二次予選に進みます。
ですが二次予選では、
2003年2月20日に山田至宝六段(当時)と対局され敗れてしまいました。
第60期本因坊戦でも、
関西・中部予選の予選Bで下島陽平七段(当時)に敗れ終了。
第61期本因坊戦でようやく最終予選まで勝ち上がりますが、
最終予選の1回戦で小林覚九段に敗れます。
第62期本因坊戦では最終予選の決勝戦までコマを進めるも、
趙善津九段に敗れます。
第63期本因坊戦ではまたまた最終予選の決勝戦で敗れます。
お相手は羽根直樹九段(当時)。(ちなみにこの歳、羽根先生が本因坊のタイトルを奪取されました)
第64期本因坊戦では関西・中部予選Aで敗退。
第65期本因坊戦でようやく挑戦者決定リーグ戦に入り
山下敬吾先生との挑戦者決定プレーオフまで勝ち上がりましたが山下先生に敗れました。
第66期本因坊戦では挑戦者決定リーグ2位。
そしてそして!
第67期本因坊戦にて、
ようやく挑戦手合に出場され
見事、山下道吾本因坊から4勝3敗で本因坊を奪取されました。
こうやって井山先生の歴史を拝見させていただくと、
今でこそ無類の強さですが本因坊のタイトルを獲得されるまでの約10年は、
意外と苦戦されていたのですね。(今では想像が出来ません・・・)
本因坊戦の賞金は減少傾向?
画像引用元:関西棋院(https://kansaikiin.jp/)
さて続いては、
本因坊戦の優勝賞金問題です。
囲碁本因坊戦は、
毎日新聞社、日本棋院、関西棋院が主催していて、
大和証券グループが協賛を務める形で開催されております。
日本棋院のWebサイトを確認させていただくと
第74期本因坊戦から直近の第77期本因坊戦までは優勝賞金2800万円となっております。
そして過去を振り返ってみると、、、
第52期本因坊戦より前は確認できないのですが
第52期から第70期までは優勝賞金3200万円。
第71期~第73期までは3000万円。
ということで、
名人戦同様にここ数年で優勝賞金が右肩下がりになってしまっている点が気になりますよね。
賞金とはちょっと話が違いますが、
日本棋院さんのWebサイトを見ていて気がついたのですが、
加藤剱正本因坊から張栩八段が本因坊を奪取した第58期本因坊戦の翌年から
コミが6目半(6.5目)に変わっているんですよね。(それまでは5目半)
白のコミが1目増えているので、
白番の勝率が良くなるのかな?と思いきや
第58期本因坊戦は全6局のうち5局が黒勝ちで、
翌年の第59期本因坊戦も全6局のうち5局が黒勝ちですので
そこまで顕著に白が打ちやすくなったわけではないように感じます。
(どうなのでしょうか?詳しい方教えていただけると嬉しいです)
本因坊戦の棋譜はYoutubeと毎日新聞でチェック!
最後に、
本因坊戦の棋譜はどこでチェックできるかシェアしておきましょう。
まずは、
メインスポンサーである毎日新聞社さんのWebや新聞内で見ることが出来ます。
毎日新聞本因坊特集ページ:https://mainichi.jp/honinbo/
解説付きの棋譜を見たい場合は、
有料会員になる必要があるそうです。
また、
名人戦等と同様に、
本因坊戦も日本棋院さんの公式Youtubeチャンネルにて
ライブ配信やストリーミング配信を楽しむことが可能です。
無料でライブ視聴が出来るわけですから有り難いですね。
みんな積極的に投げ銭しましょう!
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